Bolt.newは、ブラウザ上でAIに指示するだけで、Webアプリを作って動かし、そのまま公開まで進められる開発環境です。パソコンに開発ソフトを入れる必要はありません。この記事では、登録から最初のアプリを公開するまでの手順と、トークンの仕組みやプラン選び、解約の判断材料を、公式ヘルプの内容をもとにまとめます。
結論:Bolt.newはこんな人におすすめ
Bolt.newは「環境構築なしで、ログインやデータ保存のあるWebアプリを試作したい人」に向いています。無料プランでもホスティングとデータベースが使えるので、公開までひととおり試せます。
向いている人
- 開発ソフトを入れずに、ブラウザだけでアプリを作りたい人
- 無料プランで、公開やデータベースまで含めて試したい人
- AIの指示に加えて、コードを自分で直接直すこともしたい人
- FigmaのデザインやGitHubのリポジトリから作り始めたい人
向いていない人
- 日本語の画面や日本語のヘルプで使いたい人(公式サイトに日本語の記載なし)
- PHPやPythonでバックエンドを作りたい人(JavaScript系のみ対応)
- 無料のまま独自ドメインで公開したい人(独自ドメインはPro以上)
Bolt.newとは
Bolt.newは、ブラウザ上でAIに指示してWebアプリを作成・実行・公開できる開発環境です。チャット欄に作りたいものを書くと、AIがコードを書き、画面右のプレビューでそのまま動作を確認できます。
作り始め方は、白紙の指示のほかにも用意されています。公式ヘルプでは、ファイルのアップロード、Figmaのフレームの取り込み、Google Stitchのデザインの取り込み、テンプレートの利用、GitHubのリポジトリやLovableのプロジェクトの取り込みが紹介されています。作る前に計画を話し合える「Plan mode」もあります。
データベースは「Bolt Database」として組み込まれており、必要なときに自動で作成されます。対応する技術はJavaScript系のWeb技術が中心で、公式ヘルプではPHPやPythonのバックエンドには対応していないと明記されています。
料金プランと選び方
Bolt.newは、AIの作業量を「トークン」という単位で数えます。トークンはBoltがプロジェクトを読み、考え、作るときに使われ、大きなアプリほど多く消費します。有料プランの最安は月額 $18〜(Pro・年払い)です。
プラン | 料金 | トークン | 主な違い |
|---|---|---|---|
Free | 無料 | 月100万(1日30万まで) | ホスティングとデータベース、Boltのブランド表示あり |
Pro | 月額 $18(年払い・初回 $216) | 月1,000万(繰り越し可) | 独自ドメイン、ブランド表示の削除、最新AIモデル、MCP・コネクタ |
Teams | 月額 $27(年払い・初回 $324) | 公式サイトで要確認 | 一括請求、権限管理、SSO |
表の料金は年払いの月額です。月払いの金額は料金ページで確認できませんでした。
目的別の選び方は次のとおりです。
- まず試したい:Free。公式のクイックスタートどおりに進めると、使うのは30万トークン弱とされています。
- 作ったアプリを独自ドメインで公開したい:Pro。Boltのブランド表示も外せます。
- 複数人で使いたい:Teams。請求をまとめ、メンバーの権限を管理できます。
Proの未使用トークンは、付与された請求期間の開始から2か月間有効で、古いものから使われます。無料プランは繰り越しがなく、1日30万トークンの上限があります。上限に達しても、コードビューでコードを直接編集する分にはトークンを使いません。以前のバージョンに戻す操作もトークンを消費しません。
始め方(登録から最初のアプリ公開まで)
公式のクイックスタートに沿った手順です。画面の文言は英語のまま「」で示します。
- 最初の指示を書く:bolt.new を開き、チャット欄に作りたいアプリを書いて「Build now」を押します。公式ガイドの例は、ドロップダウンで条件を選ぶとペットの名前を提案し、登録・ログインとお気に入り保存ができるアプリです。
- 登録する:Google、GitHub、メールアドレスのいずれかでアカウントを作るか、ログインします。クレジットカードは不要です。アンケートに答えたら、作成が終わるまで待ちます。ガイドでは約5分とされ、データベースを使う機能があると長くなります。
- プレビューで試す:画面の「Preview」で、項目を選んで実際に動かします。
- 登録とお気に入りを試す:「Sign Up」からテスト用のアカウントを作り、お気に入りが保存されるか確かめます。表示されないときは、一度ログアウトしてから入り直します。
- データベースを確認する:画面上部中央のデータベースのアイコンから、保存されたデータを見られます。登録したユーザーは、歯車のアイコンから「All project settings」→「User Management」で確認します。
- 公開する:右上の「Publish」を押し、表示される2つ目の「Publish」を押します。1分ほど待つと、チャットに公開先のリンクが表示されます。
トークンの残りは、プロフィールのアイコンから「Settings」を開き、「Subscription & Tokens」で確認できます。「General」で「Display token usage in chat」をオンにすると、チャット内で使用量も見られます。
日本語で使うときのポイント
Bolt.newの公式サイトと料金ページ、ヘルプセンターに日本語の記載はありません。日本語の画面表示も確認できませんでした。ヘルプの「対応技術」のページはプログラミング言語についての説明で、日本語での指示に対応するかどうかは書かれていません。日本語で使いたい人は、無料トークンのうちに日本語の指示でどう動くかを確かめましょう。
ブラウザは、ChromeやMicrosoft EdgeなどChromium系のデスクトップ版に対応しています。MacのSafariも使えますが、コードビューが読み取り専用になり、ターミナルが使えないなどの制限があります。
支払いについて、公式ヘルプでは次のように案内されています。
- 支払い方法:ProとTeamsはクレジットカードとデビットカードのみ。PayPalと銀行振込は使えません。
- 通貨:2026年11月1日から、請求がStripeの決済サービス「Link」に移ります。支払い画面で米ドルのほかに現地通貨を選べる場合があり、為替レートと合計額が表示されます。
- 税金:Linkでは、法律で必要な地域では付加価値税や売上税が加算されます。
- 請求書:「Billing details」→「View invoices」から請求書や領収書をダウンロードできます。
米ドル以外の通貨を選ぶと、毎月の請求額が為替で変わることがあります。ドル払いの手数料などは海外サブスクの支払い・解約ガイドを参考にしてください。
解約・返金の方法
解約はサブスクリプションの画面から自分で行えます。公式ヘルプの手順は次のとおりです。
- ログインして「Subscription」を開く。
- 右上の「Billing details」を押す。
- 「Cancel subscription」を押す。
- 確認の画面で「Next」を押す。
- 請求ポータルで理由を選び、「Next」を押す。
- 最後の画面で、必要なら意見を書いて「Cancel subscription」を押す。
解約は無料プランへのダウングレードと同じ扱いで、次の請求期間が始まる時点で反映されます。それまではプランが有効で、未使用のトークンも使えます。期間が終わると繰り越し分を含むトークンは使えなくなりますが、有効期限内に再契約すれば戻ります。
返金については、利用規約上サブスクリプションは返金不可とされています。質問がある場合は、有料アカウントのメールアドレスからサポートに連絡するよう案内されています。年払いは途中で月払いに戻すことができず、変更は次の年の更新時になるため、契約前によく確かめてください。
Bolt.newと似たツール
AIに文章で指示してアプリを作れるツールには、ほかに次のものがあります。
日本語対応や無料枠、コードの書き出しの違いはBase44・Lovable・Bolt.newの比較記事で比べています。
よくある質問
トークンを節約する方法はありますか?
公式ヘルプでは、小さな修正をコードビューで直接行う方法が紹介されています。コードビューでの編集はトークンを使いません。また、大きなプロジェクトほど1回の指示で使うトークンが増えると説明されています。
無料プランで公開したサイトはずっと表示されますか?
無料プランのホスティングには上限があり、その月の上限を超えるとサイトが表示されなくなると案内されています。また、無料プランのサイトには「Made in Bolt」のバッジが表示されます。
トークンが足りなくなったら追加で買えますか?
公式ヘルプでは、上位のプランへのアップグレードが最も割安な方法とされています。個人向けProの最上位の月額プランか、年払いのProを契約している場合は「Reload tokens」で追加購入でき、追加分には有効期限がありません。
まとめ
Bolt.newは、ブラウザだけでWebアプリを作り、データベースや公開まで試したい人に向いています。無料プランでも月100万トークンとホスティングが使え、カード登録なしで始められます。コードビューで自分で直せば、トークンを使わずに修正できる点も特徴です。
一方で、公式サイトやヘルプは英語のみで、日本語の指示への対応は明記されていません。支払いはカードのみで、返金は原則ありません。まず無料プランで公式ガイドの例のような小さなアプリを公開まで進め、独自ドメインやトークンの追加が必要になったらProを検討しましょう。