この記事は、YouTubeショートやTikTok向けに、AIで字幕付きの縦型動画を作りたい人向けです。長い動画から見どころを切り出す「切り抜き」や、字幕の自動生成ができるSubmagic・Vizard・OpusClipの3つを比べます。比べるのは、日本語字幕について公式が何と説明しているか、無料プランの透かし、クレジットと動画の長さ、縦型への対応です。後半では、AIアバターが話す動画を作るHeyGenも別枠で紹介します。
結論:切り抜きならVizardかOpusClip、字幕の作り込みならSubmagic
- 無料で長尺動画の切り抜きを試したい:Vizard。無料プランで月60クレジット(動画60分ぶん)を使えます。
- 切り抜いた動画をそのままYouTubeショートやTikTokに投稿したい:OpusClip。有料のStarterから各SNSへの投稿に対応します。
- 自分で撮った短い動画に字幕や効果を付けたい:Submagic。字幕に加えて、Bロール(補足映像)やズーム、効果音を自動で付けられます。
- 顔出しや撮影なしで解説動画を作りたい:HeyGen。AIアバターが話す動画を作れます。
比較表
項目 | Submagic | Vizard | OpusClip |
|---|---|---|---|
主な用途 | 短い動画に字幕・効果を付ける | 長尺動画から切り抜く | 長尺動画から切り抜く |
無料プラン | 料金ページに記載なし(カード不要で試用可) | あり(月60クレジット) | あり |
無料の透かし | 公式サイトで要確認 | 透かし入り | 透かし入り |
有料の最安 | 月額 $12〜(Starter・年払い) | 月額 $14.50〜(Creator・年払い) | 月額 $15〜(Starter・月払い) |
日本語字幕 | 対応言語に日本語あり | 日本語の字幕生成・翻訳に対応 | 日本語はベータ版 |
縦型対応 | TikTok・Reels・Shorts向けと説明 | 縦型への自動調整あり | 9:16(Proは1:1・16:9も) |
選び方のポイント
日本語字幕の精度を公式がどう説明しているか
結論として、日本語字幕の精度をはっきり数字で示しているのはVizardだけです。ただし、どれも自社の説明であり、どんな条件で測ったかは書かれていません。実際の精度は、話し方や録音環境で変わる可能性があります。
- Submagic:日本語ページで「99%」の精度をうたっていますが、これは123言語全体についての記載です。日本語に限った精度は書かれていません。
- Vizard:日本語字幕のページで、日本語で97%以上の精度と説明しています。測定方法の記載はありません。
- OpusClip:対応言語一覧に日本語がありますが、「ベータ版」と表示されています。絵文字や強調キーワードが不正確になる場合があると注意書きがあります。精度の数字は示されていません。
公開前には、字幕を必ず目で確認して直すことをおすすめします。固有名詞や専門用語は、どのツールでも確認しておくと安心です。
無料プランと透かし
透かし(ウォーターマーク)は、動画に入るサービスのロゴのことです。VizardとOpusClipの無料プランは、書き出した動画に透かしが入ります。透かしを消すには、どちらも有料プランが必要です。
Submagicは、料金ページに恒久的な無料プランの記載がありません。クレジットカード不要で試せる登録ボタンはありますが、試用期間や透かしの有無は公式サイトで要確認です。また、無料プランでは保存期間にも注意が必要です。Vizardは動画の保存が3日間、OpusClipは作成したメディアが3日で失効します。
出力できる本数・時間とクレジット
料金の数え方はツールごとに違います。月に何本、何分の動画を扱うかを先に決めておくと選びやすくなります。
- Submagic:本数と1本の長さで決まります。Starterは月15本・最大2分、Proは月40本・最大5分、Businessは月100本・最大30分です。
- Vizard:アップロードした動画1分につき1クレジットを消費します。無料は月60クレジット、Creatorは月600クレジットからです。
- OpusClip:料金ページには各プランのクレジット数が明記されていません。切り抜きの長さは0〜1分から10〜15分までの範囲で選べます。
配信のアーカイブなど長い動画を切り抜くなら、1本の上限が短いSubmagicより、VizardやOpusClipのほうが向いています。
YouTube・TikTok向けの縦型対応
3つともショート動画向けの縦型に対応しています。OpusClipは料金ページで、FreeとStarterが9:16(縦型)のみ、Proでは1:1と16:9も選べると明記しています。StarterからはYouTubeショート・TikTok・Instagramへの投稿にも対応します。
Vizardは、主要な被写体を縦型の中央に自動で配置すると説明しています。ワンクリックで比率を変える機能や、Vizardから直接投稿する機能もあります。Submagicは「TikTok、Reels、Shortsなどに最適化」と説明していますが、9:16の比率は明記されていません。
支払いと解約
3つとも料金は米ドル建てです(SubmagicはEUR・BRL表示もあり)。支払い方法や返金ポリシーは、どのツールも公式ページで確認できませんでした。為替レートによって支払額が変わる点に注意してください。
解約方法を公式に案内しているのはVizardです。アカウント設定から解約でき、請求期間の終了までは使えます。SubmagicとOpusClipの解約手順は公式サイトで確認してください。
Submagic:短い動画の字幕を作り込みたい人向け
Submagicは、TikTok・Reels・Shorts向けのショート動画に、AIで字幕やBロール、ズーム、効果音を自動で付けられる動画編集ツールです。123言語の字幕生成に対応し、対応言語に日本語も含まれます。公式サイトには日本語ページがあります。
料金は年払いの場合、次のとおりです。月払いも選べますが、年払いのほうが安くなります。
- Starter:月額 $12(年払い・初回 $144・月払いなら月額 $19)
- Pro:月額 $23(年払い・初回 $276・月払いなら月額 $39)
- Business:月額 $41(年払い・初回 $492・月払いなら月額 $69)
Proでは自動ズーム、無音部分のカット、ブランドキット(ロゴや色の設定)が使えます。Businessでは4K/60fpsでの書き出しと優先サポートが加わります。
注意点は、Starterの1本あたりの上限が2分と短いことです。また、料金ページの表記に一部食い違いがあるため、申し込み前に最新の内容を確認してください。
Vizard:配信やウェビナーの録画を切り抜きたい人向け
Vizardは、長い動画をアップロードすると、AIが見どころを判断してショート動画を自動で切り出すツールです。エディタで編集でき、SNS投稿の予約にも対応します。日本語の文字起こし・字幕生成・翻訳に対応しています。
無料プランは月60クレジットで、720pでの書き出し、透かし入り、動画の保存は3日間です。有料のCreatorは月600クレジットからで、透かしなし、4K書き出し、SNS投稿予約、100GBのストレージが使えます。Businessではチーム招待、ブランドキット、無制限のストレージが加わります。
料金は米ドル建てで、年払いのほうが大幅に安くなります。Creatorは年払いで月額 $14.50(年払い・初回 $174・月払いなら月額 $29)、チーム向けのBusinessは年払いで月額 $19.50(年払い・初回 $234・月払いなら月額 $39)です。注意点は、月払いだと割高になることと、編集画面の日本語表示を公式ページで確認できなかったことです。
OpusClip:切り抜きをSNSにそのまま投稿したい人向け
OpusClipは、長い動画から話の内容をもとにAIが見どころを切り出し、字幕付きのショート動画を作るツールです。フック(冒頭で興味を引く一言)の生成、絵文字やキーワードの強調、フィラー(「えー」「あの」などの言葉)の除去に対応します。日本語を含む25以上の言語の動画を処理でき、iOSアプリもあります。
料金はStarterが月額 $15、Proが月額 $29で、Businessは個別見積もりです。Starterでは透かしなしの書き出しとSNSへの投稿に対応します。Proではバイラリティスコア(拡散しやすさの予測)、AI Bロール、一括書き出し、Premiere・DaVinci向けの書き出し、投稿の予約が使えます。
注意点は、日本語がベータ版扱いであることです。また、字幕の翻訳先は英語のみとするヘルプ記事があり、日本語への翻訳は要確認です。年払いの価格とクレジット数も料金ページには書かれていません。
別枠:AIアバター動画ならHeyGen
HeyGenは切り抜きツールではなく、テキストからAIアバターが話す動画を作るツールです。500以上のストックアバターと1,000以上のAI音声を使え、自分の姿と声を再現したカスタムアバターも作れます。顔出しや撮影をせずに、解説動画や研修動画を作りたい人に向いています。
動画翻訳は日本語を含む175以上の言語・方言に対応し、音声だけの翻訳とリップシンク(口の動きを合わせる機能)の両方が使えます。無料プランは月3本・各1分までで、透かしが入ります。Creatorは年払いで月額 $24(年払い・初回 $288・月払いなら月額 $29)(月払いも可)で、月600クレジット、最大30分、1080p書き出しです。Proは月額 $49からで、4K書き出しや翻訳の台本編集に対応します。
日本語のUIやサポートは公式ページで確認できませんでした。なお、実在の人物の姿や声でアバターを作るときは、本人の同意を得たうえで使ってください。
よくある質問
日本語の字幕は正確に付きますか?
3つとも日本語の字幕に対応していますが、精度の説明はツールごとに異なります。Vizardは日本語で97%以上、Submagicは123言語全体で99%と説明しています。OpusClipは日本語をベータ版としています。公開前に字幕を確認して直すことをおすすめします。
無料で透かしなしの動画を作れますか?
VizardとOpusClipの無料プランは透かしが入ります。Submagicは無料プランの記載がなく、試用時の透かしの有無は公式サイトで要確認です。透かしなしで使うなら、有料プランを前提に考えてください。
他人のYouTube動画を切り抜いて投稿してもいいですか?
権利者の許可なく切り抜いて投稿すると、著作権侵害になるおそれがあります。自分の動画か、切り抜きを公式に許可している動画だけに使ってください。許可の条件は、各チャンネルのガイドラインを確認しましょう。
横長の動画を縦型に変えられますか?
3つとも縦型のショート動画向けです。OpusClipは無料とStarterが9:16のみで、Proでは1:1と16:9も選べます。Vizardは被写体を縦型の中央に自動で配置する機能があります。
まとめ
- 無料で長尺動画の切り抜きを試したい:Vizard
- 切り抜きをYouTubeショートやTikTokにそのまま投稿したい:OpusClip
- 短い動画に字幕や効果を手早く付けたい:Submagic
- 撮影なしでAIアバターの解説動画を作りたい:HeyGen
どのツールも料金は米ドル建てで、日本語字幕の精度は公式の説明だけでは判断しきれません。まず無料プランや試用で自分の動画を1本処理し、字幕の仕上がりを確かめてから有料プランを選んでください。